2019年07月31日

店舗工房工事中につき

JPEGイメージ-AD8A526F4C79-1.jpeg


思い出は記憶の澱でしかないが
記録はときに世の中の役に立つ
ような気がして工事中の店舗をパシャリ。

思い出して昔は良かったなんて言ってる暇はない。
毎日命は削れていっているのだから。
今に真剣に向き合い、明日のことくらいまでの未来は考えて生きないと。
過去の一生懸命やらなかったことを正当化する時間がもったいない。

このような気持ちになるのも母の遺品の整理、私の昔の熱中したモノたちを
処分するときの大小様々なかたちの感情の波に酔って気分が悪い状態が
しばらく続いているからなのです。

特に生きている自分とへその緒がつながったままぶら下がっている
モノたちとの決別は覚悟を要します。
切るのは痛いのです。

海外旅行の記念、写真、インレタタイトルのカセットテープ、
金言を手書き写経した手帳、ちょっとした賞をとった証、
なりたかった女性像、憧れたブランドのスクラップ。
今の自分を確実に作り上げたモノたち。
これらがこの先役にたつことはないでしょう。

もう自分のカスです。垢です。
失ってもアイデンティティを喪失するわけではありません。

新しいものを買うことで、気分一新できるはずですが、
ゼロからではなくマイナスしてからでないと
プラスは叶わないわけで時間がかかります。

いらないモノに囲まれ生活動線がいつまでも慣れず、
文字通り居場所がない。訴え先のない環境問題。
なんとかしなければと焦ります。

一方、梢庵ですがこの暑さの中、内装工事のみなさんは
寄ってたかってわたくしの居場所を作ってくださっています。

そこにいる理由は自分で生み出さなくてはなりません。
そもそもあった仕事部屋とラボを解放していた前店舗とは
意味合いがちがうのです。

「いらっしゃい!いらっしゃい!今日はスイカが安いよ!」

毎日、梢庵の近所の八百屋さんは元気に
「私はここにいる!」と存在意義の主張をしています。
お客さんを幸せにする約束を宣言するのです。
なんと心地よいサウンド。

わたくしは、この場所でどれだけのお客さんをどのように
幸せにして差し上げられるだろうか。
その前に今の幸せをかみしめなくては、、、
心を落ち着けるため気持ちを書き出したら
こんなに長くなりました。

ぐーぅっとしゃがんで今の状態を考えてみるのです。
ほんの少し先の歩む道を見据えて予測して、、、そして放り出します。

無駄無駄無駄!

だとしてもその自分は新しい。

考えずに歩もうとしていた自分ではなく
考えたわたくしが行く道は、
ザクッザクッと深く踏み込みつつ
ゆっくり前に進むしかない幻の雪道。







posted by cozue at 21:25| 工房