nankaってなんだろう
何もない状態からカタチに
していく
―何に定めない状態―
との宣言を感じた
言い表せない肯定的な
感情
センスというもの
かもしれない
優しく抱きしめて
作品に込めよう
nankaと発音して空想する
単語を書き出してみる
プリミティブ
掘り起こす
抽出
閉じない
押し付けない
リスペクト
ナチュラル
色彩
異国の轍
対極の同期
なんだろう
衣食住の生活はもちろん根底にあって
店主の審美眼で選ばれたアイテムが、
定番のようでありながら、季節ごとに
変化させつつ安定を裏切り前進する
来る者は裏切られることに期待を寄せる
そんなサイクルが
nankaをかたち作るのではないか
菓子に落とし込むと
『なにものでもないなにかであること』
というキーワードが浮かぶ
そこで悩んだわけではない
実ははじめから完成は決まっていた
制作の詳細はその後悩むのだけど、
やりましょうと言った瞬間に
材料と形状は閃いていた
(そこから1年以上寝かせてしまう)
作品として昇華させるには集中する
労力、思考する時間が必要だった
工程や、味、分量の調整など
試作時間に多くを要する予想はついていた
時間を確保して進めると案外早く
イメージをかたちにできた
しかし、そこから微調整はしつこいため
また時間が過ぎていった
イメージしたバラバラの単語が
材料を集約してくれた
オーツ麦、全粒粉、ごまといった原始的な
材料を軸にした
ザクザクした食感は譲れない
香ばしい個性をはちみつでまとめ、
支えるサブレは軽く、でも脆すぎず
軽い歯当たりで崩れる
仕上げにはバラの花びら
見た目を裏切る香りをほんの少し
試食時、店主に作品タイトルを
決めてもらった
即答で、
『nanka』
誇らしい気持ちがした
すべてが植物性である梢庵らしさも
込めたから
nankaのセンスを表現した菓子の誕生
と、言っても言い過ぎではないと思うのは
親ばかだからだろうか
nanka店主の“絶対ファッション感”
を信じる方におすすめできる作品です
もちろん梢庵の焼き菓子好きの皆様へ
いや、どなた様にも
nankaさんでのみ販売します。
nankaさんインスタグラムや梢庵のSNS
でお知らせします
作品紹介
ソイバターのサブレの土台に
オーツ麦、全粒粉、ごまをはちみつでまとめ
たフラップジャックを合わせた
バラの花びらの香りがアクセント
すべて植物性
『nanka』
中央6-11-32 2F, Fukutsu-shi, Fukuoka, Japan 811-3217
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