2021年08月16日

『ユダヤ教の祝祭』を観に行ってきました

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西南大学博物館さんの
『ユダヤ教の祝祭』の展示を拝観。
趣のある建物。素敵でした。

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写真も撮っていいとのこと。
予約をして、ほぼ貸し切りの状態で
ゆっくりできました。
宗教的なことはわからないのですが、
宗教概念から生まれる芸術や
食文化には興味がございます。

何教であってもいずれもブレない
美意識というのがあり
いつも純粋に美しいところを
しっかり感受性に添加し、
讃えたいという気持ちで
向き合います。

そう思うことの
自由があるわたくしは
幸せだなと思います。

気になった美しいものたちは
こちらです。

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スパイスタワー。
儀式の際ミルトスなどを入れるそうです。

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小物入れや箱。

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なんといっても特徴的なのはこのお皿
『セデル皿』食べ物の配置も
決まっているお皿です。
くぼみひとつずつに歴史的な意味合いがあります。


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かわいいお皿ですね。

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昔、『ポゼッション』という
ホラー映画があったのですが、
ユダヤ教のエクソシストで
すごくおしゃれでした。
全身ヨージヤマモトかしらと
思うくらい。正装なんですよね。

映像そのものもおしゃれ。
でもこわーい。
サム・ライミが製作ですもの。
全て合点がいく映画でした。


西南大学はキリスト教系の学校で
教授がリアルなものを生徒にみ
せてあげたいと貴重なものを
展示してくださったのです。

なんと一般にも無料開放いただき
ありがたい限りです。

常設では日本へのキリスト教伝来に
ついての展示で、こちらもよいのです。
少しそのあたりの歴史を知っているため
文書などもわかりやすい展示でした。

外にはユダヤ教やキリスト教ゆかりの樹木
ハーブが植えてありましたが、真夏ゆえ
あまりなく、なんといっても35度近い
暑さでゆっくり散策できませんでした。
また日を改めて伺います。

おじゃまいたしました。

posted by cozue at 22:02| 美術

2021年06月21日

浜野まゆみさんのうつわとお菓子たち

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陶器のつるんとした感触の
染付や色絵が好きです。

骨董は美術館でガラス越しに
拝見するばかりでこれに何を盛ったら
よかろうと想像していたのですが、

このところ現代作家さんの絵付けを
よくみかけます。
古典を模したりしながらも
間の取り方などが現代に
あったうつわをつくられています。

特に好きな作家さんは、

浜野まゆみさん。

直接お会いしてうつわについて
お話しさせていただきました。

意味合いよりも感性を込めて
いらっしゃるようにお見受けしました。

うつわについて浅学な
私にも胸襟を開いてくれる

”うつわの大きさ”を感じます。

実は、浜野さんのうつわは小さめが多いのです。
(大きいのはたまにおつくりになるそうです。)

ほんの少しだけ小さなお菓子をいただくのに
ケーキ皿は間合いがとりにくいなと
思っていました。

ちいさなおまんじゅう
明月堂さんの『玉露まんじゅう』
を合わせました。
深い緑が浅い緑のうつわに合いますね。

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普段は袋からすぐにぱくっと
食べてしまいます。

食すのをためらうのは初めてです。
眺めすがめつ食べると満足感が深いのです。
ああ、もうこれくらいしか残ってない。
このお菓子をもっと理解したい、
こんな材料を使っているのかしら。
お茶の香りがいいなあ。
嗅覚、想像力を働かせます。

そして、スプーンですくう水菓子など
ちょっとでいいというときに
こちらがよいです。

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そばちょことしては小さめ。
朝のフルーツヨーグルトや
グラノーラには小さいです。

少し分けてほしい
『牛乳寒天』がいいですね。
食べ過ぎ防止に。
これきりですよと決めて
食べるというのも健康上大切。

冷たいものはあまりいただけるほうで
はないのですが、たまにほんの少し
氷菓子をいただきたくなります。
アイスカップから掬ってこちらの
色絵のうつわにうつすと
ちょうどいいかんじに。
和のうつわにアイスクリームをいれると
とたんに舶来物の食べ物だと
実感します。

真鍮のスプーンを口に運ぶとき、
高貴なひとが食するシーンを
夢想するわけです。

よきうつわでお菓子をいただく
というのは空腹を満たし、
血糖値をあげる効果の他に
想像力が鍛えられと信じています。

浜野まゆみさんのうつわは、こちらでもご紹介しています。

posted by cozue at 00:30| Comment(0) | 美術

2021年04月03日

うつわとお菓子 線の美 

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季節ごとの羊羹が楽しみなとらやさん。

四角い形は決まっていて、
材料も大幅には変化はせず
自由度は低いはずの羊羹に
無限の可能性を感じます。

自由になるのは名前くらい。
それが、短くて詩的なのです。

『紅梅の橋』。
赤いことろが紅梅で
白いのが白梅。
真ん中を斜めに入る
線が橋なのです。

ミニマムに表現されていて
見立ては、ここまで線のみで
表現できるのかと
感服し、食べるのが勿体無い
気がいたしました。

名前も白梅を割愛する潔さ。
なんときも説明が過剰なcozueは
あえて言わないという
美学に憧れるのです。

では、どんなうつわでいただこうかと
悩んでいたところ、
しばらく待って、ようやく手にできた
浜野まゆみさんのうつわがぴったりでした。

形が雲のような曲線が美しく
描かれる色絵は松竹梅です。
ちょうど梅!

最強の組み合わせだとは思いませんか。

菓子職人さん陶芸家さんの情熱が
伝わるのです。
僥倖にめぐりあえました。

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浜野さんのうつわは他にも
迎えることができました。
うつわについては
今度ご紹介いたしますね。

(公式では白いのが上で赤いのが下なのに
写真間違えてしまっていますね。)

posted by cozue at 16:27| 美術